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皮膚科

湿疹やかゆみなど、身近な皮膚の悩みをご相談ください。症状の経過や生活の中で気になることを伺います。

腕に保湿剤を塗るスキンケアのイメージ

皮膚の変化に気づいたら

いつから、どの場所に、どのような症状が出ているかをお聞かせください。使っている塗り薬や、症状が変化したときの写真があれば、診察の参考になります。

診察の流れ

  1. 症状を伺います(問診、視診)

    かゆみや痛み、赤み、腫れ、広がり方など、発症から来院までの皮膚症状の経過と対応について確認します。

    痒みや熱感の程度はどうか?広がり方のスピードは、どのぐらいの速さか?

  2. 皮膚の状態を確認します(視診や診断)

    患部を拝見し、必要に応じて検査や専門の診療を検討します。

    正確な診断をしてのちでないと、適切な投薬はできません。

    真菌や水虫の確認に、顕微鏡を使用し、皮膚検体を採取させていただくことがあります。

    高齢者などの天疱瘡では、明らかに視診で水疱が確認出来ていても、採血結果では、特異的抗体価が陰性と出てしまうこともあります。

  3. 今後の方針をご説明します(治療と、今後の見通し)

    お薬を使用する場合は、使い方や日常生活で気をつける点をご説明します。

    塗り薬の吸収率は、部位によって異なります。首(頸部)から上や会陰部は、極めてナイーブな、敏感で繊細な部位です。逆に、下腿部(スネや、足の裏)は、塗り薬の吸収率が鈍感な部位と言えます。

    皮膚科は経過をみることが必要な標榜科目です。(再診の必要性)

    2つ以上の皮膚病が併存している皮膚疾病は、段階的に治すことが必要なケースもあります。(全てを同時に、一気に治すのが難しいケース)

    正確な診断の上に適切な投薬が可能になります。抗真菌薬を皮膚炎に塗ると症状は悪化してしまいます。皮膚炎に抗真菌薬を塗っても無効です。

    保湿剤か?抗生物質か?皮膚炎の外用薬か?抗真菌薬か?新しいアトピー治療薬か?それぞれの皮膚症状に対して、的確な外用塗布薬を処方致します。

治療と経過について

必要に応じて検査や専門診療を検討します。お薬を使う場合は、使い方や生活上の注意点をご説明します。症状の変化やお薬を使った後の様子を伺い、治療の方針を確認します。

主として視診や検査で、診断名が確定したら、病状や経過に応じた治療期間の目安をお伝えし、内服薬、光治療、注射剤、処置の治療等の説明をします。皮膚科は経過をみる必要のある標榜科目ですから、再診で経過を示して頂く事をお願いすることもあります。難治例や、大きく切除を必要とする症例の方につきましては、大学病院へ紹介させてもらうこともあります。

症状・病気ごとのご相談

皮膚は、内臓のコンディションや体調を映す鏡と、よく言われます。皮膚の色合いや状態は、内科の生活習慣病コントロール状況と、並行して考えることが大切です。内科の持病がある方は、その状態もあわせて伺います。

気になる病名を押すと、説明をご覧いただけます。診断や治療は、実際の診察で状態を確認してご相談します。

湿疹・かゆみ

手湿疹・かぶれ

手荒れは、乾燥する冬季に目立ちますが、水に触れる事の多い仕事に携わる方は、四季を通じて、皮膚症状を認めます。ひび割れていたり、境界が明瞭で地図状の真菌(かび)を併発している症例もあります。

手に触れるもの全てが、原因刺激となり得ます。

問診で詳しく話を伺うと、原因の見当がつくことが多いです。

希望のある方には、血液検査やパッチテスト(予約制)で、原因を掴む、推測の精度を高めることができます。

基材は、クリーム、軟膏、ローション、泡状スプレーなどがあります。どうしても手は昼間、みなさん、繰り返し水に触れたり、衣服や書類に触れるため、ベトつかない塗り薬が好まれます。

乾燥する季節は、繰り返し手洗いしたあとでも、歩留まりのよい、水性でなく油性の保湿剤が好まれる傾向にあります。

アトピー性皮膚炎

絶えず続く皮膚のかゆみに悩まされ、あまりのかゆみの激しさに「かゆいよりも、痛いほうがまだまし!」とばかりに、血が出るほど血漿成分が滲み出すほど、皮膚を掻き壊してしまうことがあります。あまりの痒さで、ひっかく行為自体が習慣化され、実は痒みを意識していないときも、自分の体を無意識に掻いていることに自身が気がついて苦笑いする、というアトピー性皮膚炎の人の持続する激しい痒みの比喩があります。

徹底して、患者さんの生活習慣全般の様子を伺い、問題点を浮き彫りにします。

治まらない痒みに対しては、痒みを抑える注射剤や内服薬があります。原因刺激を徹底して、遠ざけることが大切です。

塗り薬としては、保湿剤や、ステロイドがあります。これまでの免疫調整外用薬に加えて、免疫反応を調整する注射剤など、難治性のアトピー性皮膚炎の方の治療薬の選択肢も増えました。皮膚炎がコントロールが比較的良好な季節には、風呂上がりなどの際に、すかさず手際よく、保湿剤を自身に塗布することも大切です。塗り薬を塗ることを、習慣化して定着させることです。塗ったり、ぬらなかったり、ではなく。

アトピー性皮膚炎の方は、髪型にこだわりの少ない方は、ショートヘア(場合によっては、女性でも、一部分刈り上げ)が、かゆみ対策としてはオススメです。

アトピー性皮膚炎のある方は、若年性白内障になりやすいと言われます。また、脂質代謝異常の生活習慣病になりづらい傾向にある強みも言われています。

犬や猫が大好きなのに、抱っこしたりすると、痒みや皮膚症状が強く出てしまう人がいます。必要に応じて、採血検査で、IgEやアレルゲンチェックも実施可能です。抗アレルギー薬の使用が、有効な方とそうでない方が居ます。

アトピー性皮膚炎の方は、内科の喘息を伴う方も多いです。喘息の方は、喫煙は好ましくありませんが、当院では禁煙外来も実施しております。

スパイロメトリーの検査も実施できますので、喘息の方は、肺気腫や、喘息と肺気腫が併発したCOPDの状況になっていないのか知ることは有益です。

食生活では、食物アレルギーのある食べものは勿論、避けます。ビタミンCやB群も毎日、摂るようにします。

かゆみの強い急性期には、痒み止めの注射を打つことができます。

二次的に痒みの原因となるのは、寝不足、生活時間の不規則、偏食、運動不足などから来る体力年齢の低下などです。

じんましん

疲れているとき、無理しているとき、季節の変わり目に、出やすいです。顔や手に、冬場、冷たい風を浴びて出る寒冷じんましんより、なかなか改善せずに、慢性化する人もいます。

軽症であれば、抗アレルギー作用を持つ注射と内服で治療し、当該日は、充分な休息をとっていただきます。

(若い方でも)投薬を受けて、静養しても、回復が思わしくない場合には、背景に、肝機能障害や、なんらかの器質的病変が隠れているケースもあります。

抗アレルギー薬も、強い薬、穏やかな薬、いろいろ有ります。よく効くからといっても、強い薬の長期連用は避けた方が良いです。

肌荒れ・乾燥肌

生まれつき乾燥肌の方も多いと思われます。冬場の外気が乾燥する時期を中心に、わき腹や太ももや肘の外側など、乾燥のせいで皮膚のかゆみに悩まされる方も多いと思います。外側からはマメな保湿剤の使用。内側からは食事をする際、たんぱく源やビタミンCやビタミンB群を意識的に摂ることが重要です。寝不足せず、入浴時には湯槽に5分は浸かり、適度に運動することは、かゆみの防止に役立ちます。

あせも

大量の汗をかいたときに、汗管が詰まって、汗が皮膚の中に貯まり、炎症や、ぶつぶつを、わき腹などに来たす病態です。

脂漏性皮膚炎

頭皮や顔など、皮脂腺が多い場所に起こりやすい湿疹、皮膚炎です。カビの一種のマラセチアが皮脂を好み、皮脂が豊富な部位で異常繁殖します。従って、治療としては、炎症を抑えるステロイド外用と共に、外用の抗真菌薬も併用します。

虫刺され

病変を観察すると、明らかな刺し口を確認することができます。その周辺はほのかに赤らんでいる。

しもやけ(凍瘡)

冷えから来る、手足の血流不全。手足の指先や、耳たぶなどに認めます。

軽症なら、マッサージや入浴で温めます。カユミや腫れがひどいなら、血流改善を狙う、vit Eの内服や外用薬、あるいはステロイド外用薬で、症状を抑えます。

ステロイドはあまり強い塗り薬は必要ないと思います。ステロイドは強弱のランクが様々。強いステロイドは効き目の切れ味が鋭いのですが、長期連用は避けます。連用は上皮を薄くし、依存性を作り、徐々に効かなくなります。体の部位ごとの吸収率の違いがあることにも、配慮します。

感染症

帯状疱疹

よく見かけることの多い疾患です。ヘルペスウィルスが原因です。初期治療開始が遅れたり、高齢者の顔の高さに発症する帯状疱疹は重症化しやすく、後遺症として、帯状疱疹後神経痛が長く続くことがあります。片側性で、帯状疱疹は、右なら右、左なら左にしか発疹はでません。

過去に罹患した水痘ウィルスが、治癒以後も脊髄に穏やかに潜伏していると言われており、これが主として、成人して以後などのタイミングで、肉体的精神的ストレスにあい、疲労しているときに発症するといわれています。

特徴的な、水気のある水疱を伴う発疹が、文字通り、帯状に広まります。見た目はあたかも、食用のイクラの様です。

治療は、初期の適切な時期に、抗ウィルス剤を内服することが最重要です。

そして、真面目で働き者の方は、自分が過労で、肉体的精神的に疲れていることをあまり意識していない前向きな方が居ますが、ゆっくり休息をとることが肝要です。

出来れば食事も、タンパク源中心に栄養価の高い食事をとってください。

近年は、予防接種の重要性も、示される様になりました。

年齢、性別に関係なく、運動して体力年齢を高め、免疫力を高めておくことも、予防に繋がります。

口唇ヘルペスや性器ヘルペスとは、ヘルペス属で同じですが、別の病気です。

水虫・爪白癬

視診にて、好発部位や見た目で、それと判断できますが、正確な診断の為に、患者さんの病変部から検体を採取させてもらい、顕微鏡で、その存在を確認できたならば、診断が確定します。

悪性疾患でありません。

しかし、生活習慣で、発汗量が四季を通じて多い方や、ビジネスほかで一日の革靴や作業靴を長時間、履き続けなくてはならないお方は、いかにも発症し易いです。

夏場の汗をかく季節は、もっとも、水虫の患者さんが増える季節です。

爪白癬は、頑固でも、抗真菌剤を塗布し続けて、紫外線照射を、コツコツ通院加療を継続して頂くことが大切です。治療期間は長くかかることが多いです。正常爪の色合いが、手足の爪の根本から、ゆっくり戻ってきます。塗り薬は爪の先端から、爪と皮膚の隙間に、染み込ませるように塗布します。抗真菌剤にも、強い効果のものと、穏やかなものがあります。

足の指の間(趾間)の水虫は、怖い病気でもなく、忙しい方は無頓着に放置され、やがて、ふやけて、ひび割れて、その裂創から、二次感染で、雑菌細菌が侵入し、膿がでて、炎症を来し、痛みを自覚することがあります。水虫が2階建てに悪化した方は、先ずは皮膚炎を治してから、水虫の治療と、なるべく段階を踏む方が好ましいです。

コントロール不良の糖尿病を背負う方でなくとも、医師の指示通りに治療しても、水虫や爪水虫の改善が、はかばかしくない方もときに居られます。そんな際には、抗真菌剤の内服薬も併用することがあります。抗真菌剤は、コレステロール下げる内服薬と併用はできません。まれに、抗真菌剤内服を継続すると、肝機能障害をきたす方がいるので、内服スタート以後、1週間で、万が一、副作用で肝機能障害をきたしていないか?チェックする為の採血をします。

水虫は、人が汗を多くかく部位には、どこにでも真菌(水虫)が発症する可能性があります。(肘の内側、膝の裏側、足の指先の間(趾間)、髪の長い御婦人の首すじ、など。)

口唇ヘルペス・性器ヘルペス

治療の基本は、抗ウィルス剤です。若い人でも、短期間に繰り返し発症することがあります。性的な接触を介して、口からも性器ヘルペスが出ることがあります。性器ヘルペスは、初発時は、痛みの自覚が激しく、性交時痛が強くでます。初回時は何が起こっているか理解できずに、そのまま我慢して、発見が遅れることがあります。再発時は、痛みの自覚は初発時よりも軽くなることが多いです。

口唇ヘルペスは、若い方でも、繰り返し出ることがあります。疲労している時や、季節のかわり目などに、よく見かけます。口唇付近、好発部位は口角ですが、顔の他の部位、頬などにも類似の水疱を認めることがあります。

どの時期どのタイミングなのか?血液検査で、IgM や、IgG抗体価を調べることもあります。

パートナーから移された可能性がある場合にも、話しあいは、繊細な話題なので、言葉を選んで、誠実に慎重に、話しあいます。

とびひ(伝染性膿痂疹)

主として小児の方に、よく認めます。細菌感染している発疹を、掻き崩して、発疹が破裂し、その汁に触れた、自身の手爪や指腹で、自分自身の体の他の部位に触れたり、引っ掻いたりすると、みるみる他の部位にも、同様な発疹が広まってしまいます。

早期に、抗生物質の内服と外用で、治療します。

梅毒・尖圭コンジローマなどの性感染症

梅毒トレポネーマという細菌によって、引き起こされる性感染症です。ペニシリンを、決められた期間キチンと飲み続けて、しっかり治療することが大切です。尖圭コンジローマは、性行為を介して、HPVの6型や、11型に感染し、性器(亀頭など)や、その周辺に、イボが出来る性感染症です。予防接種でも、女性に続いて、男性にも、ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチンの接種を勧める動きが強まっています。

STDにまつわる話題では、AIDS、クラミジアその他、気になる疾病は多数ありますが、患者さんが、隠さずに真実を説明していただけるように、真面目に、リラックスして緊張せず、お互いお話できるような雰囲気作りにつとめています。

毛嚢炎

毛穴の奥にある毛包に細菌が繁殖して起きる炎症のことです。自然に治らなければ、抗生物質の塗り薬を使用します。

蜂窩織炎

高齢者の下腿などに好発する、皮膚の深部から皮下脂肪組織にかけて、細菌が繁殖し、熱をもち、腫脹する状態です。

黄色ブドウ球菌や溶連菌などの常在菌が原因です。

しばらくの間、ペニシリンの継続内服が、治療として必要になります。

高齢者の蜂窩織炎は、うっ血性心不全や、腎不全を併発していないか注意します。

早めの受診を発熱がある場合や、赤み・腫れが急に広がる場合は、早めに受診してください。

疥癬

ヒゼンダニが、皮膚の角質層に寄生して起こる皮膚病です。老人保健施設などで、高齢者などに広まったりします。激しい痒みが、特徴。

治療は、ダニを退治する飲み薬などで行います。

肛門周囲膿瘍

比較的若い方でも、繰り返し同部に毛穴の、感染を起こす方が居ます。程度によっては、抗生物質の外用だけでなく、内服薬を併用することもあります。ご本人さまが綺麗好きで、トイレで繰り返し強くペーパーで拭きすぎたり、ウォシュレット使い過ぎたりで、皮膚炎やカンジダ感染を来たすこともあります。

シラミによるかゆみ(主として頭髪部)

シラミを退治するパウダーを使用します。よく患者さんの頭髪を一本ずつ観察すると、(患者さんは、よく洗髪して、綺麗にしていると言うも、)微小な、トウモロコシの粒のような、フケとは異なる、白いものが増殖していることに気が付きます。(激しく頭の痒みを患者さんが訴える時期には。)

股部白癬(いんきんたむし)

発汗量の多い方によく認めます。汗対策と、抗真菌薬の塗布で治療します。難治の場合には、患者さん背景に重い糖尿病などが潜在的に隠れていないのか?チェックすることもあります。

できもの・しこり

粉瘤(アテローム)

皮脂腺の存在する付近に、触ると柔らかい小隆起を触れます。硬い腫瘤でもなく、水気のある隆起でもありません。

体幹部などに多く認めます。大概、穿刺と圧排で処置します。豆腐のかすのような、チーズ臭、皮脂臭のする浸出物が、出てきます。

ときに血液がまじったり、傍に、腫瘍病変が併発していることも、たまにあります。必要に応じて、専門医を紹介させて頂くこともあります。

半年くらいの経過で、同じ体の部位に、粉瘤が繰り返し発症し、粉瘤を構成する皮脂腺が袋状になっていることが強く予感される場合には、その袋ごと外科手術で取り除くため、専門の医療機関へご紹介します。

イボ・ミズイボ

悪性ではありません。ウィルス性で生きています。イボ(疣贅)は手足に出来る事が多い。イボを取る処置の為に、大きく硬い病変の場合には、貼り薬を病変の大きさに切って貼り、病変を軟らかくしてからの処置が好ましい方も居ます。漢方薬を併用することもあります。みずいぼ(伝染性軟属腫)は、放置すると増えるので、早い時期に全て切除するのが良いでしょう。麻酔剤のテープを事前に貼ってのちに、みずいぼを切除させてもらうこともあります。

ご紹介する場合イボの治療は当院で行います。数がとても多い場合などは、専門の医療機関へのご紹介を検討します。

ニキビ(痤瘡)

顔や顎、胸上部など、解剖学的に皮脂腺の存在する部位にそって、毛穴の脂の詰まりが起きることが、原因です。自分の手指で、潰したりしないようにします。偏食や寝不足やストレス因子はないか、話しあいます。皮脂腺の狭くなった毛穴を開き、アクネ菌を殺す治療を行います。

皮膚腫瘍

悪性腫瘍と良性腫瘍があります。悪性は勿論、病変の広がりを確認して、早急に切除しなくてはなりません。色調、境界、病変の大きさ、増大スピードなど確認し、ダーモスコピーを使った判断も必要なことがあります。必要に、応じて皮膚がん専門医を紹介します。

ケロイド

ニキビなどが治る過程で、コラーゲンが過剰に作られ、皮膚の一部が硬く盛り上がってしまう病態です。胸中央などにできやすく、飲み薬を継続したり、ステロイドが付いているシール状の貼り薬を、病変の形状に合わせて貼ります。

皮下腫瘤(しこり)

痛みの自覚がなく、短期間での増大傾向がなければ、経過観察で良いと思います。

ほくろ(色素性母斑)

良性病変ですので、基本的に放置で構いません。万が一、短期間に急速に増大する傾向にある場合は、再診させてください。

長く続く皮膚の症状

掌蹠膿疱症

掌と足の裏(足底)に水疱が多発します。増悪と寛解の周期を繰り返しますが、極力、増悪時(ボトム)の悪化の程度を軽くしたい。紫外線照射と、ステロイド外用薬と活性型ビタミンD3外用薬を組み合わせて使用します。抗菌薬の一種を毎日内服し、皮膚症状の悪化を防ぐことを目指します。喫煙が疾患の増悪因子なので、愛煙家の方には禁煙を指導します。

乾癬

体の服に覆われている部分などに病変を認めやすい。紫外線照射や、ステロイド外用、活性型D3外用薬の使用を治療として、行います。悪性ではありませんが、長い経過の治療になります。

ご紹介する場合重症例や難治例は、必要に応じて連携先へご紹介します。

酒さ

お酒を飲まない人にも出ますが、飲酒後のように、顔の中央(頬、鼻、額)に、持続する赤み、ほてり、毛細血管の拡張や、ニキビの様なブツブツが出る炎症性疾患です。

塗り薬を治療で使用します。

白斑

皮膚の色を作るメラノサイトという細胞が減少し、皮膚の一部に白く抜けた部位を認めるようになります。白なまずとも、呼ばれます。

天疱瘡

免疫の異常により、皮膚に水ぶくれが多発する自己免疫性の病気です。難病指定されている疾病です。ステロイド内服を多めの用量でスタートし、徐々に減らしていきます。免疫抑制薬を併用することもあります。

しみ・肝斑

ビタミンC、ビタミンEなどの内服と、ビタミンA誘導体の塗り薬を続けて治療します。

5月〜8月の紫外線が強くなる季節は、日傘、帽子、アームカバーを使用し、なるべく直射日光を長時間にわたり浴びないようにします。

オゾン層の破壊が近年進むとともに、さほど長時間日光を浴びていないのに、日光過敏症様の症状を来たす方が増えているようです。

髪・爪・汗のお悩み

円形脱毛症

精神的ストレスが大きく影響していることが多い。内服と外用、紫外線照射と注射を組み合わせ、継続して治療します。

うおのめ・たこ

足中心に発症しやすいです。隆起が強く、疼痛の自覚が強いときには、削ると楽になります。削り過ぎないようにも注意します。

多汗症

掌中心に、汗の出る量がやたらに多い方が居られます。汗をかくことは、生理学的には、自分の体温調節能力が優れている事のあらわれであり、落ちこむ必要はありません。季節や、年齢のある時期がくれば、自然に治まることもありますが、どうにも困る方は、自律神経調整剤を処方することも有ります。重症例や、手術を希望される方には、外科専門医を紹介することもあります。

陥入爪・爪の変色

窮屈なサイズ小さめの靴を履き続けると、足爪が変形し、扇形になったり、爪の側面が皮膚に食い込んで、痛んだり、同部が腫れたり、時には微小出血したりします。爪が浮いて、隙間から真菌、水虫が侵入したりします。爪周囲の皮膚の感染や腫脹があれば、治療はそちらも対応しますし、陥入した爪を一部切除します。爪周囲に麻酔して、食い込みの再発を防ぐ為に、長方形の形状に成型して切除することもあります。

ご紹介する場合巻き爪が重い場合や、感染による腫れが強く、糖尿病などの持病の管理も難しい場合は、専門の医療機関へご紹介します。

わきが

ティシューなどで、腋窩患部を数回、擦って頂き、確かに臭うのか? ご本人と医師と、(付き添いの方ガ居れば、その方にも。)鼻で嗅いでみて確認します。自分自身も、大量の汗を感じた際には、脇の下や自身のシャツが臭わないか?ティシャツが洗濯したあとでも、黄ばんでいないか?チェックします。

程度にもよりますが、自律神経調整薬の効きが今ひとつで、手術を含めた治療を希望される時には、胸部外科専門医を紹介します。

お子さまの皮膚

おむつかぶれ

赤ちゃんは、デリケートゾーンを、おむつ交換時に、繰り返し強く拭いた訳では無いのに、ジンワリ出血してしまう事があります。サイズ感の合うおむつを選ぶ。ベビーオイルを併用し、刺激の強い濡れティシューのメーカーを変えてみる。全身で一番、皮膚吸収率の高い部位なので、なるべくステロイドは弱いものを短期間で、すます。うんちやオシッコでおむつが濡れていたら、なるべくコマメに交換する。会陰部のおむつかぶれの様子が、ピンク色で赤ちゃんが痛がらなければ、抗真菌薬塗布薬を。赤みを帯びていて、泣きじゃくり、痛がっている様子が強ければ、皮膚炎の見立てで、弱いステロイドを処方します。

手足口病

ふりかけのゆかりの様な、紫色の小皮疹が口の中や、手足、膝や肛門などに広がります。

口の中を、痛がって食べることが出来ない時期を脱して、一般状態がよければ、比較的すみやかに、復学登園、登校可能です。

一般に、子供達の病気ですが、多くの子供達と接する機会が多い大人も罹患します。

けが・やけど

とげ・異物の刺さり

手指など、家具の移動時にトゲが刺さって抜けない、金だわしの小破片が手に刺さったりに、よくお見受けします。よく患部に触れると、僅かに、トゲの頭がのぞいているなと、抜去しやすいです。針で患部を探り、毛細血管が密集の為の微小出血がつづき、トゲも深部で抜去のきっかけがつかめない際には、専門医を紹介させて頂くこともたまにあります。

ピアスの金具などが皮膚の中に残った場合も、ご相談いただけます。

ご紹介する場合皮膚の深いところまで入り込み、深く切開しないと取り除けない場合も、専門の医療機関へご紹介します。

やけど(熱傷)

やけどの程度によって、軽い方から、「一度」の熱傷から、重い「三度」まであります。やけどの為に患部に、水疱が認められれば、やけどの及ぶ深達度が、真皮層に、達していることを意味します。度数が重いほど、予後不良です。

なるべく跡が残らないように、誤って熱湯を、自身の体にかけてしまったら、直ちに冷やすことです。よく言われるように、靴下やシャツの上から熱湯を被ってしまったら、直ちに冷やすことを考えても、先ずは靴下やシャツを脱ぐことは考えないでください。

受傷日から最低72時間、(3日間)は経過しないと、最終的な熱傷評価は難しいとする説もありますが、とにかく、直後から冷水で冷やす、そして、受診して頂くことが大切です。患部の皮膚処置をさせて頂くとともに、必要に応じて内服薬も処方させて頂きます。

当院で行っていない治療

しみ取りレーザー、ケミカルピーリング、ピアスの穴あけ、腫瘍などの摘出手術は当院では行っていません。

専門の診療が必要な場合

症状に応じて専門の医療機関へご紹介します。まずは受診時にご相談ください。

受診についてのご相談は、お電話で。

診療時間内にお問い合わせください。

電話で問い合わせる03-3911-0128